<歌と劇のあいうえオペラについて>

歌と劇のあいうえオペラは、東京二期会オペラ研修所62期で知り合ったメンバーで活動 しています。団体を立ち上げたのは、息子を預けていたこども園の園長先生から「共働き で忙しく、なかなか芸術鑑賞にいけない園児達に生のオペラの演奏を聞かせてください」 とのお声掛けをいただいたことがきっかけです。ちょうどその時、私自身が小さな子ども 連れで都内の大きな会場まで行く難しさも感じており、子どもを通して知り合った友人達 にも、もっと身近にオペラを感じてもらい、親子で楽しむ事ができ、地域で気楽にふらっ と立ち寄る距離でオペラを 鑑賞できたらどんなに良いかと考えていたところでした。 そんな私の思いに、二期会オペラ研修所で知り合った、仲間達が賛同してくれ、こども園 での公演を引き受けことになりました。 初公演にあたりましては、研修所の担任のバリトン歌手であり、作曲家の加賀清孝先生に 相談したところ、音楽劇〈手ぶくろを買いに〉を上演させていただくことになりました。 それ以来私達は、絵本をベースに加賀清孝先生が作曲したオリジナルの音楽劇を公演して います。 初公演が大好評だったことから、同年11月27日に「歌と劇のあいうえオペラ」を立ち上 げ、翌年に<ザボン爺さんの柿の木>を 上演しました。 毎回公演後の子ども達は、一曲覚え歌いながらキラキラとした 目で帰っていきます。そし て翌年伺うと、歌を覚えてくれています。 そんな姿を見て、もっと多くの方々、特に子ども達に、ぜひオペラを身近に感じられる機 会を提供し、気軽にオペラに触れていただきたい、観ていただきたいと思い、活動を続け ております。 

                    歌と劇のあいうえおぺら 代表 岩村 雅美